キックオフ講座レポート:今までの視点から、新しい視点へ
講師の星野邦敏氏は、とても「生き生き」とした方でした。
何気ない言葉の中に宿る躍動。きらりと輝く目。
ご本人は何でもないことのようにおっしゃっていましたが、その行動力、発想はいったいどこからくるのか。
11月22日のキックオフ講座で、その一端をお話しいただきました。
星野氏は、「大宮経済新聞」・「浦和経済新聞」等のポータルサイトを運営しています。
そのほかにも、コワーキングスペース運営・不動産業・IT業・NPO法人理事・シェアキッチン運営など多方面で活躍。
今回のキックオフ講座は「大宮経済新聞」・「浦和経済新聞」についてのお話。
魅力的な記事が多く掲載されており、そのすべてが悲観的ではない記事、「ハッピーニュース」。
地元で活躍されている方や、新しい店舗などへ取材に赴いて記事を作成します。
―――さてさて、ここで質問です。この取材をされている方は誰だと思いますか?
そりゃもちろん、文章で収入を得ているプロのライターでしょう、と思った方には残念賞を差し上げます。
取材をされている方は、そのほとんどが主婦の方や学生さん、本職は別にある方等々……。
そう、皆さんは文章のみで身を立てている方ではありません。
これは「副業」です。
個々人の働き方が大きく変わりつつある今、最も注目されている「副業」。星野氏は、それを7年前から開始していたのです。
「地域活性」という言葉が、星野氏の言葉に多く含まれていました。
「これから住みたい」「どういう街なのか知りたい」という読者を対象に、市民であるライターが地元の方へ取材に行き、星野氏が運営するコワーキングスペースで記事を作成し、それをポータルサイトへ上げる。
なぜ、大宮なのか?
「それは、僕が生まれ育った場所だからです」
当たり前のこと。けれど、決して当たり前ではない考え。
都内に出てしまうと、私達は煌びやかではない地元を顧みません。
でも、ふと目を向ければ、そこには「記事にするべき人」が、「記事にするべきこと」がびっくりするほどあります。
今まで見ていなかった視点から、新しい視点へ。
それは、星野氏が体現している行動指針でもあります。
人とは違う角度から、物事を見る、街を見る。
そうやって発見したことに焦点を当て、記事にしたり、時には事業に発展することもあるようです。
「地場のプレイヤーに会えた」
「自分も地場のプレイヤーの一人になれた」
ポータルサイトとして地元を特集し、関り、繋がりを得たからこそ、星野氏の言葉には強い力がありました。
鴻巣地域発信キックオフ講座では、ポータルサイトに記事を投稿するライターや編集メンバーを募集しています。
星野氏のような素晴らしいアドバイザーを招くのはもちろんのこと、記事の書き方、SNSの使い方、基礎的なPCの使い方などをレクチャーする場でもあります。
しかし、それ以上に。
従来の生活の中で見つけられなかったことを見つけたい人や、新しいことを知りたい人。
そんな方々に「新しいこと」を見つけてもらう、そんな機会になるのではないかと、思います。