無病息災を祈り――。鴻巣の赤物をおうちに一つ。

無印良品の福缶2021に、今年も可愛い「鴻巣の赤物人形」が入っていましたね。

無印良品公式サイトより画像をお借りしました。丑年!!

 

「鴻巣の赤物」といえば、江戸時代から続く鴻巣の伝統的な工芸品です。

その有名さは市外まで及んでいるので、「知っているよ!」という方は多いでしょう。

 

この可愛らしい人形の中には、今に残されていない鴻巣の風景が秘められているのをご存知ですか?

 

鴻巣は「桐」の産地でした。

桐のタンスなどを作成した際に出るおがくずを使い、この可愛らしい人形が作られます。

 

かつて鴻巣には、有名な徳川家康公が鷹狩りや宿泊に使ったとされる豪華絢爛な鴻巣御殿が建っていました。

その周囲にはもしかしたら、優しい色合いの花を咲かせる桐の樹があって、鴻巣を訪れた多くの人がその花を見て笑顔を浮かべていたのかもしれません。

 

また、桐は中国では神様の鳥「鳳凰」がとまる樹とされ、神聖な樹として扱われています。

優しい色に染まる桐の花

 

そんな神秘的な伝承を持つ樹から作られた赤い人形の中には、「子供が健やかにあるように」疫病退散という願いが込められています。

 

この時だからこそ、誰かを想って贈り物をするのに、「鴻巣の赤物」はピッタリではないでしょうか?

 

鴻巣市公式HP「鴻巣の赤物」紹介はこちら